貸し衣装の利用

婚礼衣装は、一生に一度の晴れ舞台の衣装ですが、逆にいえば生涯二度と着ることのない衣装ともいえます。

ウェディング・ドレスは、あとで生地をほかに利用することもできますが、自分の手で作るか、母親や姉妹の手作り以外は、洋装も和装も、貸し衣装のほうが経済的です。

結婚式場は大体、どこでも貸し衣装をそろえています。

種類も豊富ですから、自分に合ったもの、好みのものが選べます。

貸し衣装を選ぶ時は、遠慮したり恥ずかしがったりせず、気に入ったものが見つかるまで、十分時間をかけて探しましょう。

最初に予算をはっきりと伝えておくことも大事です。

値段にもかなり差がありますから、初めに予算をはっきりさせ、その範囲内で選ぷようにしないと、面倒が起こります。

自分だけの考えでなく、母親や貸し衣装店の人のアドバイスなども聞くようにしましょう。

花嫁姿を見なれている人の意見は貴重なものがあり、着る人の体型やタイプなどに合ったものが選びやすくなります。

ウェディング・ドレスの場合は、特にサイズの合ったものを選ぷことが大切です。

多少のサイズ直しはしてもらえますが、時間がかかりますので、その時間を考えて、早目に準備する必要があります。

貸し衣装の中には、かなり古いものもありますので、薄汚れた感じがするものや、くたびれた感じのするもの、袷や袖口に汗や白粉のにおいのしみ込んでいるようなものは避けるようにします。

着付けに必要な小物・付属品などもひとそろいセットで貸してくれますが、次のような、直接肌に触れたりするものは、自分で用意します。

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新郎の礼装~和服・季節による衣装

◆新郎の礼装~和服
新郎の正式和装は、紋付、羽織袴です。

長着は黒羽二重の染め抜き五つ紋、羽織も長着と同様、黒羽二重の染め抜き五つ紋にし、白の羽織ひもを用います。

はかまは、まちのある仙台平か博多平で、色は茶・紺・ねずみなどで、新郎には派手な縞が好まれています。

白の正絹羽二重の半衿をつけます。

帯は西陣や博多の角帯をしめ、足袋は白のキャラコかまたは絹の裏つき、草履は畳表のもので、鼻緒は白か黒のものです。

夏の挙式では、白麻の長襦袢、長着、羽織は黒の綿の五つ紋付に組の角帯をしめます。

はかまも組の夏ばかまをつけます。

手には白い扇子を持ちます。

◆季節による衣装
婚礼用の衣服は、主として冬物と夏物に分かれますが、6月ごろは気候的にも寒い日がありますから、ひとえ仕立て等を利用するとよいでしょう。

また、9月ごろは、秋の短い期間になりますが、貸し衣装には、ひとえ仕立ての留袖は用意してありませんから、すそ回しをはずしてひとえ仕立てにしておいて、あとであわせにするのもよいでしょう。

また、新婦の着るものと、両親や仲人の着るものが、季節的にくい違っているとおかしいものです。

例えば、新婦が厚手の打掛の時に両親・仲人・親族などがひとえでは、バランスがとれないので、季節的な統一が必要になってきます。

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新婦の礼装~洋装

ウェディング・ドレスはまさに結婚の衣装という意味です。

色は純白で、正式には総丈の裾が床まで届くもの、衿はハイネック、袖は手首まである長袖のものです。

ウェディング・ドレスはなるべく肌をみせないのが原則ですが、近ごろでは、流行をとり入れた自由なデザインのものも増えています。

生地は、やはりレースが最高ですが、サテン、タフタ、ブロケード、夏ならオーガンディなども使われます。

ヘッド・ドレスは白いオレンジの花が一般的で、チュールのべールを用い、裾までのもの、半分の丈、肩までのものなど長さは様々です。

手袋はドレスと共布か絹の白で、丈は袖丈に合わせ、短い袖の場合はひじ上までの長い手袋にします。

アクセサリーには、イヤリング、ネックレスとも白真珠を使います。

靴・靴下は白で、靴はドレスと共布のパンプスが正式ですが、白エナメルでもかまいません。

手には白い花のブーケを持ちますが、色の花を使うこともあります。

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新婦の礼装~和服

新婦の正式和装は、白無垢で、打掛は格式の高い武家の礼装だったものが現在でも花嫁の代表的な式服として用いられています。

白無垢というのは、打掛から長襦袢まで全部白という意味で、清純無垢を象徴しています。

しかし、最近では白一色では寂しい感じもするので、色とりどりのものが使われるようになってきました。

打掛にはどんす・紋りんずなどを用い、めでたい模様を刺繍したり、金銀の縫い取りの入ったものなどにします。

最近では赤地も使われるようになっています。

掛下(打掛の下に着る上着)は白がふつうですが、最近では、打掛に合わせて、ピンク、ブルーなど色ものも用いられています。

生地は羽二重・紋りんずが一般的です。

帯は打掛と同じ生地で、白が正式ですが、金糸・銀糸の刺しゅうをしたものなどが用いられます。

また、帯の下に飾る帯をかかえ帯といい、白りんずか金銀のものを使います。

長襦袢は、白または掛下と同色のもので、半衿に白羽二重か、金銀の刺しゅうのあるものをつけます。

帯あげは、白地に絞りのあるもの、帯締めは白地に金糸か銀糸の縫い取りのあるものを用います。

色打掛の場合は、赤と銀の交ぜ織などが使われます。

足袋は白羽二重、草履は白無垢には白、または赤白、金か銀、打掛の柄と同じ柄などを使いますが、布製のものにします。

小物としては、懐剣・箱迫(箱形の紙入れ)・扇子を持ちます。

懐剣は錦の袋に入れ帯の左側にさす、形式的な飾りです。

箱迫は白地に金銀の刺しゅう、扇子は金銀の両面、房飾りは着物の色に合わせます。

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新郎の礼装~洋装

厳密にいえぱ、男子の礼装は、日中ならばモーニング(・コート)、夜間はイブニング・コート(燕尾服)を用いますが、日本ではこれにあまりこだわらず、昼夜ともにモーニングが正装として通用しています。

略式ならばダークスーツ、また夜間なら、タキシード(ディナー・スーツ)が用いられることもあります。

◆〈モーニング>
上着は黒か濃紺で、ドスキンかカシミヤで一つボタン、チョッキは上着と共地かグレーのフラノにし、ズボンは黒とグレーの縞で、裾の折り返しのないものにします。

ワイシャツは白でひだ胸、スタンドカラー、ネクタイは白かグレー、または黒と白との斜め縞のものです。

靴下は絹の黒、靴は黒を用い、白の手袋をします。

胸には白のポケットチーフ・ブートニア(男性用の胸につける花)をつけます。

◆〈タキシード〉
上着は黒のシングル、一つボタン、ズボンも黒にします。

チョッキは上着と共地か白、ネクタイは蝶ネクタイを用います。

靴下・靴・手袋・ポケットチーフ・ブートニアなどは、モーニングと同様です。

◆〈ダーク・スーツ〉
黒、濃紺、ダークグレーなどの三つ揃いで、ダブルでもシングルでもかまいませんが、ダブルのほうが改まった感じがします。

ワイシャツその他は、モーニング・タキシードと同様です。

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結納の日取り・服装

◆結納の日取り

大安、先勝、友引の吉日の午前中に結納を交わすのがよいとされていますが、最近ではあまりこだわりません。

とはいっても気にする人がいるなら仏滅は避けたほうがよいでしょう。

当人や親、仲人が立ち会うならその都合に合わせて日を決めます。

午前中に結納を済ませ、昼食を兼ねて祝い膳を囲むのが一般的です。

◆結納当日の服装

結納をどの程度の格式で行なうか、また、場所と時間によって、結納当日の服装は異なります。

かつては紋付羽織袴の正装でしたが、今日では結納の席では準礼装か略礼装が多くなっています。

たとえば、男性は白ワイシャツにブラックスーツかダークスーツ、女性の和服は、訪問着か無地、付け下げなどです。

洋装ならセミアフタヌーンドレスかアフタヌーンスーツにします。

付き添う親も仲人も当人と同格か、それよりやや略した装いにすればいいのです。

和洋は問いません。

もうひとつ注意したいのは、双方の服装の格がくい違わないようにするということです。

一方が正装で一方が略礼装乏いうようなことにならないよう、事前に打ち合わせておきましょう。

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目録・納金の決め方

◆目録

目録は結納品のセットに含まれていますし、受書のセットもあります。

もちろん、単品でも市販されています。

目録にはなにを贈るか品名と個数を記し、結納の日付けと贈り主の姓名、相手の姓名に様をつけて書きます。

本人の姓名で交換するのが現代のあり方といえます。

関東式の結納の場合は決まり文句は印刷されているのがふつうですから、一行目の空欄に女性に贈るときは「御帯料壼封」と記し、指輪もつけるなら「指輪付き」と添え書きします。

男性へは「御袴料」となります。

受書は目録に合わせて記し、結納を受けた証しとなります。

最近は結納を同時に交換する折は省くのが通例です。

◆納金の決めかた

結納金は嫁の婚礼衣装の支度金として、男性が贈るものだとか、結婚の申し入れに際しての贈り物とか、いろいろな説があります。

現在では、婚約のしるしに贈る贈り物と考えていいでしよう。

したがって、その金額は、贈り主、つまり本人の経済力を基準にします。

よく月収の二、三か月分といわれるのはそのためです。

指輪など記念品をつけるなら、その品代を含めて考えます。

女性から贈る結納金についても同様に考えていいのですが、一般には関東では半返し、関西では三分の一とか十分の一、あるいはまったくしない所もあります。

実際には現金をやりとりするのはおかしなことですから、双方で話し合って決めればいいことです。

最近多いケースは、男性から現金と指輪を贈り、女性からは背広や時計など記念品だけを贈る形です。

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結納品

結納品は地方によって内容、形が異なります。

関東から東北にかけてよく使われる結納品は正式が九品目で、長のし、目録、金包、かつおぶし、するめ、こんぶ、友しらが(麻のひも)、末広、柳樽(金包)の九つの品を白木台に載せた形です。

ここから、かつおぶしと柳樽を省略した七品目、さらにするめとこんぶを除いた五品目の略式があります。

中部地方から関西にかけては、結納金、柳樽料、松魚料の三つの金包がそれぞれの白木台に載り、松竹梅の飾りがついたものに、末広や長のしを添えた形が一般的です。

これは三台とか五台というように区別され、豪華なセットになりますと、別にこんぶやするめの現物がついたり、高砂の人形、呉服飾りを添えたものもあります。

このほか、九州のある地区ではお茶がついていたり、関西地方の中には化粧料やはきものなど、女性が身を飾る品も添えられますし、最近では、指輪が加わるのが一般化しています。

このように、結納品といってもさまざまですが、東西ではっきり違うのは、関東では結納の金額とは関係なく品物が使われるのに対して、関西では結納金の一割程度の飾り台を用いる習慣があるということです。

さらに女性から男性へ贈る金額や時期、飾り台についても地方によって習慣が異なります。

本人中心に双方で話し合って、二人にふさわしい婚約の形を考えましょう。

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婚約通知・結納の方法

◆婚約通知

婚約通知は婚約の証であり、通知を受け取った人は婚約の証人となります。

婚約通知を出すのは、婚約の承認を得ると同時に、まわりの人々の祝福のなかで結婚準備を進めていくことを目的とします。

ただ、挙式を半年以内に控えている場合は、あえて通知をしなくてもかまいません。

通知状ははがきでも封書でもよく、特に書状に決まりはありません。

一般的には、時候のあいさつのあとに、婚約をしたことと、決まっていれば挙式予定の時期を伝え、最後に今後の支援をお願いして締めくくります。

婚約した男女二人の姓名を連署します。

通知状は印刷でもかまいませんが、できるだけ、肉筆で一筆加えたいものです。

◆結納の方法

日本でもっとも古くから行なわれている婚約の方法です。

現金に酒肴や縁起物を添えて贈るのが一般的な形です。

かつては、仲人が双方の自宅を往復して取り交わす例が多かったのですが、最近では、男性本人と親が女性の家に出向く方法が多くみられます。

また、都会地では、双方から本人と親が料亭やレストランなどの一室を借りて集まり、その場で交換する形が増えています。

こうした場に、証人として仲人、たとえば見合いの折の仲介者や挙式時の仲人が立ち会ったり、きょうだいなどの顔合わせも兼ねて家族が列席するケースもみられるようになりました。

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婚約披露パーティー・記念品

◆婚約披露パーティー

婚約式に引き続いて、あるいは婚約発表パーティーを行なう場合も増えています。

内輪のパーティーですから、会場は自宅や喫茶店で十分です。

もてなしもジュースにサンドイッチ、フルーツ、菓子などでもいいでしょう。

一般的には、パーティーの冒頭に婚約の発表や婚約記念品の交換などを行ないます。

そのあとは、双方の家族、友人の祝福を受け、楽しく歓談します。

お開きになると、両人とその両親が玄関か出口で出席者を見送ります。

◆婚約記念品を交換する

結納のように現金を贈るのではなく、心のこもった記念品を贈ることで婚約の意思表示をし、それを受け取ることで婚約成立とする方法が増えています。

記念品には、男性からは宝石入りの指輪がもっとも多く、そのほかにはアクセサリーや衣類などもみられます。

宝石はダイヤモンドが最高とされますが、誕生石も使われます。

予算に合い、女性に似合うものを選びましょう。

女性からは、時計や装身具、あるいは背広のほか、カメラやOA器機など時代を反映した品もみられます。

品物は奉書紙で包み、金銀の水引きをかけます。

目録をつけるのが正式ですが、省略するなら「婚約記念」と表書きし、下に本人の姓名を記入します。

これを、親などの立ち会いのもとで交換するか、婚約式やパーティーの席上で交換してもいいのです。

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