昔の結婚費用分担法

まず、昔はどうだったかといえば、地方によって、多少の違いがあったようですが、普通、挙式と披露宴の費用は男性側が持ち、結婚後、親と同居する場合は別として、新居を構える場合には、その住居と台所用品などは男性側が用意する。

これに対して、女性側は、嫁が一生着られるだけの衣類と、それらを納めるたんすや長持などの家具、夜具、それに、女の仕事道具である裁縫用具などを持ってゆくのがしきたりとなっていました。

このため、男性側では、披露宴の招待客の多いことや料理・引き出物などの豪華なことを自慢とし、女性側では、いわゆる嫁入り道具としてのたんすや長持、衣類などの、立派で量の多いことを誇りとする傾向がありました。

このため、中流以下の家庭では、「娘を三人持てば身代がつぶれる」などという俗言が生まれたほどです。

しかし、これらは、結婚を〈家と家との結びつき〉と考えた封建時代の慣習で、結婚は、当事者である男女とされる今日の時代に、そのまま通用するものではありません。

第一、流行の移りかわりのはげしい今日、花嫁が〈一生着られほどの衣類〉を持っていっても、やがて流行遅れになることは目に見えていますし、家具調度にしても、とくに、今日の都市生活者の場合、1DKほどの狭苦しい新居に、やたらに数多く運びこんでも、置き場に困るということにもなりかねません。

結婚

結婚費用はどう分担するか

さて、婚約がととのったら、すぐにも挙式の支度にとりかからねばなりません。

結婚式場や披露宴の会場にしても、東京などの大都会では、相当早目に申し込まないと、なかなか、希望の日を取ることができませんし、式服なども新しく注文するとなると、これまた相当の日数を見込まねばならないからです。

たいせつな話しあい
それには、まず、次の諸点について、男女双方の本人、または親たちが、仲人を交えて話しあい、意思の統一をはかる必要があります。

(1)結婚費用の予算とその分担法
(2)挙式の方法・披露宴の規模と日時・場所
(3)結婚後の新居と家具調度
(4)新婚旅行地とその日数

このうち、(2)以下は、(1)の結婚費用の予算とその分担のしかた、いいかえると、双方が結婚費用としてどのくらいまで出せるか、あるいは出すかによって決まるわけですが、この結婚費用の分担のしかたには、いろいろな考え方があり、ときには、「昔は、こうだった」などと、古いしきたりを持ち出す人もあって、なかなか、まとまらないことがよくあるものです。

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