太ることで体を動かしづらくなり、運動不足になりやすくなる

人間の体は約一〇〇兆個といわれる細胞から作られていて、役割がそれぞれに決められている。

「生きる」という目的のために、各細胞が役割を分担し、機能しているのだ。

これらの細胞が働き、そして新しく変わっていくためには、体の外からエネルギー源を取らなくてはならない。

それが食事である。

人間は食事によって、必要な栄養素を摂取している(栄養素のうち、特に重要な糖質、脂肪質、タンパク質を三大栄養素という)。

人間の体は、人知では考え及ばないほど精巧にできた精密機械のようなものである。

外から摂取した栄養素を、ひとかけらの無駄もなく栄養源に転換してゆく。

胃から送られ腸に入った栄養源は、すべて吸収されて肝臓に送られる。

肝臓は、必要量を血糖(エネルギー)として血液の中に送り出す。

残りを余剰とし、貯蔵型エネルギーに変えて血液の中に放出する。

それが体のいろいろなすきま部分に皮下脂肪となり付着する。

太るということにもつながる。

この皮下脂肪も必要な時には糖に転じ、エネルギー源となるが、常に栄養源が豊富に摂取されている飽食の現代では補給の必要性がほとんどない。

したがって、余分に蓄積された皮下脂肪分が血管内部にも付着してそのために梗塞を起こし、血栓を生じて重大な支障をもたらすことも起こる。

また、太ることで体を動かしづらくなり、運動不足になりやすくなる。

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シニアとウォーキング

シニアがウォーキングを続けることによって筋肉を強化するだけでなく骨量を増やし、もろくなるのを防ぐ(骨密度を増す)効果が出る。

続けることで効果が出るのである。

ただ歩けばいいというものではない。

歩くにもやはり理にかなった歩き方、正しい歩き方を覚える必要がある。

正しくない歩き方は、効果が薄いだけでなくかえって疲れだけが残る。

腕を振り、膝を上げ、かかとから着地し体重をつま先に移動させ足指で大地を蹴るようにして前進し、有効速度を設定し、できるだけこれを守るなど、自らの体力や体調に合わせて毎日楽しく歩けるように各自で工夫することが大事である。

「歩き方」の書物などを一読されることをお薦めする。

一方、「かぜ」というのは、普通「感冒」のことで鼻、のど、気管、気管支、肺など「気道」に急性の炎症を起こす病気である。

それとは別にインフルエンザ(流行性感冒)や気管支炎(細菌感染によるもの)と併せて「かぜ症候群」と呼ばれている。

普通の感冒もインフルエンザも、空気中に浮遊するウィルス感染が主である。

ウィルスの種類は二〇〇種以上もあり、冬季に流行する症状の重いインフルエンザ菌を除き一年中空気中に存在している。

空気中のウィルスが鼻やのどに侵入し、細胞に付着して増殖し炎症を起こす。

鼻水、鼻づまり、くしゃみ、のどの痛み、頭痛、発熱の症状が出る。