歩くことを毎日の生活の中に習慣としてきちんと取り入れる

歩くことを毎日の生活の中に習慣としてきちんと取り入れることは、シニアの心身を健康に保つ良策の一つだ。

体力に見合ったリズムで、できれば一日一時間または四㎞程度歩く習慣をつけることが好ましいと言われる。

歩くことの効果を挙げてみよう。

(1)足の裏のローリングにより、血液が心臓へ還流する際のポンプアップカを高める。

(2)血液中の総コレステロールが減り、良いHDLコレステロールが増える。

(3)最大酸素摂取量が増し脳の活性化(ボケ防止)に役立つ。

(4)余剰となって蓄積される余分カロリーを消費する。

これらの効果についてはかなり理解が進み、「歩き」を習慣としている人も多いと思うが、このブログでは別の観点で「歩き」を考えてみたい。

不意の転倒時など、外部からとつさに強い圧力が加わる場合の反射的対応が遅れると、骨折や捻挫などを引き起こす場合が多い。

高齢者の骨折事故率が高くなるのは主としてこのためであろう。

「細胞劣化の傾向は致し方ないとしても、日々の運動不足も大きな原因だ」と専門家は言う。

転んで怪我をし、通院にせよ入院にせよシニアの場合は完全治癒までにかなりの時間が必要となるため、さらに運動不足となり、寝たきりにつながる例は決して少なくない。

シニアの骨折の原因は、不意の転倒が多い

高齢になるにつれて受療、入院患者が多くなるのは仕方ないことであるが、骨折などの怪我による受療率や入院率が六五歳以上で急に高くなることについて語られることは意外に少ない。

例えば、高齢者の骨折外来の受療率は若年の約三倍、中年の約二倍に跳ね上がっている。

また、骨折のための入院率はもっと高く、若年層の約一〇倍、中年者の五~六倍になっている。

さらに、転倒・転落による事故死率も若年層の一〇倍以上であり、高齢になるほど高率になる(厚生労働省患者調査)。

骨折部位の詳細は分からないが、主として手足、中でも脚部分が多いのではないだろうか。

人間が歩くとき、腰から下肢にかけてのさまざまな筋肉や関節、骨などを使う。

年を取るにしたがってもちろんそれらの機能は劣化してゆく。

使わなければ筋肉はいっそう衰えていくし、膝関節や股関節の屈曲や両関節の相互連繋作用もうまくゆかなくなる。

また、筋肉が衰えると体重が直接骨にかかり、筋肉活動のテコの役目を果たしている骨の重荷になる。

骨自体も、老人性骨粗霧症などにより年とともにもろくなる。

シニアの骨折の原因は、不意の転倒が多い。

歩き方が悪くなっているために、少しの段差でつまついて転ぶ、とっさの事態に即応できなくて転ぶ、自転車などで簡単な走行操作を誤って転ぶなどがあるが、多くの場合はむしろ運動不足が原因で、反射的に対応することができないためだという。

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