熟年世代のマレーシアへの移住

マレーシア政府は、一定額以上の保証金をマレーシアの銀行に預けることを条件に、日本のシニア層や熟年層のシルバー・ロングステイを積極的に受け入れようとしている。

具体的にいうと、五十歳以上だと一五万リンギット(約五二〇万円)の保証金が必要で、二〇〇六年四月からは、これによって十年間の滞在が認められるようになった(それまでは五年の滞在許可だった)。

マレーシア以上に急速に、「ロングステイ移民」が伸びているのがタイである。

なんといっても、マレーシアに比べても安い費用で済むというのが第一の魅力だろう。

月一〇万円程度で暮らせるという。

治安も比較的、良好だ。

二〇〇六年九月には軍部によるクーデターもあったが、君臨すれども統治しない国王の権威は安定しており、その下の政府、軍部、各政党の政争劇は、庶民や外国人の日常生活を脅かすほどではないようだ。

ちなみに現在、バンコク市内には約五万人の日本人が暮らしているといわれており、日系スーパーも進出していて、日本の食材も手に入りやすいし、日系の書店、ビデオショップもあり、日本人医師、日本語が出来るスタッフを揃えた医療機関もある。

定年後のロングステイの場合、安心できる医療体制が整っていることは、ポイントが高い。

ちなみにハワイ、バンクーバー、ゴールドコーストなどの英語圏人気地には、定住している日本人医師も少なくない。

熟年・シニア層がオーストラリアに移住する際に必要となる「リタイアメントビザ」

熟年・シニア層がオーストラリアに移住する際に必要となる「リタイアメントビザ」は、55歳以上が対象で、資産に関しては75万オーストラリアドル(約7100万円)以上、年金を含む年間所得は6万5000オーストラリアドル(約620万円)以上など、四つのうちの一つを満たしていることが条件となる。

つまりお金持ちなら、長くいてもいいというわけだ。

しかもこの金額は、近年、上昇傾向にある。

また、いうまでもないことだが、英語圏で暮らすとなれば、英語を話すことは必須条件となる。

ハワイ、バンクーバー、ゴールドコーストといった辺りには、日本人も多く住んでおり、日本人の医師もいるので、最低限のことは日本語でまかなえるにしても、それだけでは相当に不便だし、余計な出費も必要になる。

「住む」ということは、どこに住むにしても「郷に従う」努力が不可欠だ。

リッチを夢みて東南アジア
一方、アジアではマレーシアとタイの人気が高い。

シンガポールは住居費などの物価が高いが、隣国のマレーシアではわりに安く、しかも英語もけっこう通じる(これはフィリピンも同様だ)。

費用についていえば、たとえばクアラルンプールで暮らす場合、マンションの家賃に八万~一〇万円、食費には三万~五万円、さらに諸雑費を加えても月二〇万円ほどで、そこそこの暮らしが可能だ。

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