熟年再婚後の海外ロングステイ

熟年再婚・シニア再婚カップルの海外移住のは「国内で暮らすよりも安くあげる」という動機も多い。

だから、経済事情もあるので、「好きなところに暮らす」というわけにはゆかない。

現実問題としては、「経済事情が許す範囲で、なるべく理想に近い場所を選ぶ」ということになる。

今では海外ロングステイは立派なビジネスジャンルを形成しているので、旅行代理店などが企画する下見ッアーが開催されているし、専門ガイドブックもたくさん出ている。

定年間近になると、こちらから請求してもいないのに、パンフレットやダイレクトメールが届いたりする。

現実問題として海外移住を検討するのであれば、十分に参考資料を集めて比較検討し、宣伝文句にうたわれていることが事実かどうか、また現地の法律では海外ロングステイの人間にどのような規制や優遇措置があるのか、また国策としての受け入れ状況の歴史なども含めて、十分に住環境の現実的な問題を検討したうえで決める必要がある。

どうして歴史的な検討まで必要なのかというと、日本でもそうだが、法律というのはしばしば政府の都合で変わるからだ。

その国の発展状況やこれまでの移住者と住民の関係の歴史を知ることは重要である。将来、熟年再婚を果たして移住してから、法律がどう変わっていく可能性があるかのヒントになるからである。

 熟年再婚

イギリスの熟年結婚カップルがスペインに移住していたワケ

イギリスの特権階級の熟年・シニア世代はかつて、英国にいると体面を保つための出費が嵩むこともあって、自国にとどまるよりも、好きな外国に出ていって、そこでつましく自由に暮らす道を選んだ。

現代日本の「年金暮らし世代」や「熟年結婚カップル」が海外に向かうのと、ほとんど事情は同じだったのである。

さすがに今日では、英国にもそうした階層の人は少なくなった。

だが仕事をリタイアした人々のあいだには、かつての紳士階級への憧れとノスタルジーが、今でもある。

それに英国の寒さと湿気は老いてくる身にはこたえる。

だから今でも、温暖な気候と地中海文化の歴史に培われた南欧の風土は、アングロ・サクソンにとって憧れであり続けている。

とはいえ、イタリアやフランスの別荘地は地価も物価も高くなっている。

そのために、スペインの人気が上昇したというのが、近年の状況だ。

経済産業省などがシルバー・コロンビア計画でスペインを「移住地」にあげたのにも、こうした背景があった。

日本人の海外ロングステイの底流には、理想としては英国風リタイア・ライフの文化伝統を模倣したいという心理がある。熟年結婚

もちろん、引退後の生活地として、風景が美しく、気候が温暖な地が望まれるのは、世界共通だ。

 熟年結婚