シニアカップルの新婚旅行

再婚や結婚した北欧のシニアカップルが新婚旅行で宿泊するホテルは、たいてい、キッチン付きかフラット(アパート)形式である。

レストランで食べ歩きをするのでなく基本は近所の市場や商店で買い、料理をする。

観光地めぐり、グルメ、ショッピングなどはほとんど眼中にないので、出費もそれだけに低く抑えられる。

そして、本国への春の到来を感じると帰国となるので、年間のこうした行動を見ていると、まさに季節ごとに移動する”渡り鳥”さながらである。

また、長期に逗留するとなれば、用事は自分がこなすのが原則であり、それだけに現地語か、少なくとも英語がある程

度こなせないと困ってしまうので、定年になる前から外国語の勉強に励む人もいる。

年金族の年間を通じた移動ぶりは、太陽が終日沈まない白夜の6月にはセカンドハウスへ、紅葉が最盛期となる9月頃には再び都会へ戻ってマンション暮らし、次に11月の本格的な寒さと暗闇を逃れるのに南欧へ場所を変え、翌年の3月まで滞在する。

なかには年間の移動サイクルに従わずに、南欧で購入しておいたセカンドハウスへ住みつき、時々は本国へ戻ったり、さわやかな白夜の夏を本国のセカンドハウスで楽しむという、逆コースでの渡り鳥族もいる。

ただし、年齢的に健康の自信がなくなるとやがて本国で腰を落ち着ける。

シニア 結婚

シニア夫婦流の旅行

シニア同士の結婚や再婚が盛んな北欧では、シニア向け旅行の人気が高く、それも日程や時期を思いのまま選べるシニア世代にはかけがえのない楽しみと刺激をもたらしてくれる。

旅行会社のほうでもシニア世代たちのこうした志向を見逃すはずはなく、年金を土台とする確かな経済力へも目が向けられる。

街のいたるところには旅行会社直営トラベルショップが散在しており、店内に置かれた分厚い旅行カタログをめくると、シニア世代をターゲットとする長期逗留型の旅行ページに気づく。

通常のパック旅行が1~2週間であるのに引き換え、長期旅行と分類されるだけに、日程は1か月から始まり、2か月、3か月と続き、最長となれば5か月におよぶものが見受けられる。

シーズンも、秋に出発して、春になると帰国する越冬であり、なかでも凍てつく暗い北欧の厳冬から逃れて、明るい太陽のもと、暖かい時候を味わえる南欧が最適とされている。

しかも、閑散期の旅行だけに費用も格安と、自宅に居るときの生活費と比べても大差なく、毎年のように出かけるひともいる。

ここで投げかけられる疑問が、そんなに長く滞在すると、何をすればよいのだろうかであろう。

だが、あらかじめ目的を定めないのがこうした旅行の特徴で、のんびりとくつろぐのが最高とされる。

シニア 結婚