シニア世代は外出をためらわないのがいい

北欧では、定年退職したあとは純粋に個人の時間の使い方、あるいは生活の問題とされるので、それぞれが自主的に考え、選択するしかないし、また自分の生活はみずから決めるとしている。

定年で退職するとただちに始まるのは年金に頼る生活だが、人生の設計がこれで終わるだけに、あとは時の流れに身をまかせ、のんびりとする時間の到来となるものの、さてどのように楽しむかは本人しだいとなる。

周知のとおり、反対に、考えもなく、用意もできていないとすれば、退屈な日々を目前にあせるばかりとなろう。

これがスウェーデン流となると、急に思い立つのではなくて、現役時代からの楽しみを続けるだけとしごく簡単な話でしかない。

そこで現役時代からの代表的な楽しみをあげてみると、セカンドハウスで気ままに時間を過ごす、気持ちのおもむくままの旅に出かける、ヨットで何日もセーリングをするなどとなる。

それでなければ、仲間と連れ立って日帰り行楽を重ねるのも、手軽な楽しみとして人気がある。

何しろ県域内ならば、全交通機関に通用する定期券1枚が半額という特典が年金生活者にはある。

これは加齢につれて行動範囲がとかく狭くなりがちなシニア世代は外出をためらわず、いつも元気で好奇心が旺盛な日常を保つよう配慮された、一種独特なリハビリ効果にもねらいがあり、さらには公共の乗り物を盛んに利用するのも社会参加の一手段とみなされる。

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シニア世代の政治家

日本では、政治家の高齢化が問題になっている。

それに対して、政治の世界におけるシニア世代の議員の問題がまったく存在していないのがスウェーデン社会である。

国会議員349名に地方議員を加えた政治家の数は約15,000名を数えるが、60歳を超える議員はまれにしかいない。

具体的には、現在の政府の大臣22人では、最年少が1973年生まれ、大半が1940年代生まれ、そして最年長の2人が1942年生まれとなっていた。

政治が激務であるのと、国会議員や政治に専従する立場の一部地方議員でなくても自分の職業との兼務があるので、なおさら時間的にも過重となりやすい。

しかも、権利や金銭のからんだ政治体質ではないだけに、議員であることが実利をもたらすわけでもなく、子育てや家庭事情を優先させるのに辞任する議員も少なからず、ともかく政治にいつまでもしがみつく風習もつくられてこなかった。

経済界トップの世代も40代、50代が圧倒的で、シニア世代の経営者はごくごく少数に限られる。

このように社会のどこにもシニア世代の年金世代はかかわっておらず、定年で退職すれば、所定の役割を社会で果たした、だから次は自分自身の時間を大事にしながら暮らすほうに専念する。

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